クラシカルとプラクティカル

ホメオパシーには流派のようなものがあります。
大別して二つの流れがあり、一つはクラシカルホメオパシー、片方はプラクティカルホメオパシーと呼ばれています。
クラシカルはまさに言葉通り、古典派とでもいいましょうか。
一世紀程前に大きな流れを築いたケントという著名なホメオパスの理論に従って実践するグループです。
それに対してプラクティカルは直訳すれば実践派、あるいはモダン派といえるかもしれません。こちらは何十年以上も前の時代と現代においては私たちの受ける ストレス、かかる病気の傾向、メンタリティーなどが異なるので、ホメオパシー自体もそれに即して臨機応変に変わっていくべきだと考えるものです。
この思想の違いはカレッジごとにその校の教育方針を示すものとして掲げている場合が多く、英国ではクラシカル、プラクティカルのどちらを教えるか明確に方針を示しているカレッジが多くあり、日本でも同様のようです。
ホメオパス自身がクラシカル或いはプラクティカル派であるか声明している場合もあるので、ホメオパス選びの参考になるかもしれません。

このような大きな二派ができた原因にはプラクティカル派の掲げる思想どおり、昔に比べてホメオパシーのレメディーの効きかたが弱まった、または従来の方法論ではうまく現代の複雑な病状に対応できてないのではないかという疑問があります。
ここからは私自身の個人的な意見になりますが、やはりクラシカルではどうも効果が感じられないというケースをみかけることも少なからずあります。
しかしそれはクラシカルが現代で通用しなくなったというよりも、その方法論では癒すことができないケースもあるにすぎないだけに思われます。
自身のケースでクラシカルの方法論によって、まさに奇跡とでもいいたくなるような変化を見受けたこともありますし、どう足掻いても変化が見られないので、プラクティカルで対応したところ綺麗に変化が始まったようなケースもあります。

この二つは、根本は同じホメオパシーですが、その方法論は相反する部分もあり、どちらか一方を主な手法として実践するホメオパスは多いのですが、私はその二派自体もまた方法論の違いにすぎないように考えています。

私たちホメオパスの至上の目的は、ハーネマンの掲げた「迅速かつ穏やかな癒し」なので、肝要なのはそこに到達するために如何に最適な道を選ぶかということであり、私自身はクラシカル、プラクティカルということ自体は微々たる問題にすぎないと思っています。