【国立新美術館】Andreas Gursky 展

国立新美術館にてアンドレア・グルスキ展が催されていました。

ただの団地やスーパーマーケットを撮ったりしている人なのですが、異常なほどの精密な写真で、現実が非現実的に見えてきます。
おそらく分割して撮った写真を合成しているのではないかと思うのですが、大きな写真でデティールが細かいとそれだけでシュールリアリスティックな印象を受けるのが不思議でした。
構図も凝っていて、視点がどこにあるのかわからないような写真もあります。

カミオカンデの写真もあるのですが、もともと独特の構造をもった被写体なので現実を超えた細密感があり、凝縮されたような世界がそこにあるような感覚を与える写真でした。

有名な人なので作品のいくつかはみたことがあったのですが、小さな版でみたときには全く記憶に残らなかったのに、今回の巨大なプリントを見た時は、鮮烈な印象を受けました。

写真は大きいほうが得てして強く感じられますが、特にこの人の作品は小さいものでは写真の持つ力が伝わらないと思うので、興味が湧いた人は是非国立新美術館に足を運んでみてください。

ドイツ人の写真家は、ちょっとわかりにくい写真を撮る人が多いのですが、突き詰められた理論が背景にあるので、来歴などを知ると写真がより面白いです。
この人の作品は、写真であって写真でない、現実であって現実というのが一つのテーマとしてあると思うのですが、作品からも容易にそれが伺えてかつ陳腐でないものを作れるすごい人です。

そういえば、川の写真が史上最高額の433万ドルで落札されたことで一時期話題になっていました。その写真もそこに写っていた建物などは消されています。

正直、この川の写真など誰にも撮れるような写真ですが、この人の作品群見た後に見るとある種の存在感を感じられると思います。作品をみた後に、写真の印象が変わっているというのは、やはり新しいなにかを人に付与する力をもったアートなのだと思いました。

暑い中見に行く価値がある展示だと思います。

写真集も買ったのですが、やはり大きいプリントで見ないと伝わりませんね。

ちなみに国立新美術館の隣に、1000円で美味しいブュッフェ(珍しく本当に美味しいです)を食べられる豚しゃぶ屋さんがあります。そちらもオススメです。

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