【Book Review】ただひたすらに顔を揉めばよい【書評】

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「超健康になる顔もみ療法」というちょっと怪しいタイトルの本なのですが、脳神経外科医の方が考案されてやっている健康法です。

 大まかな流れとしては、

1.顔を揉む

2.脳幹への刺激が伝わる

3.自律神経が調整される

4.自然治癒力が向上する

5.病気が改善する

なのですが、2→3→4の流れはかなりの唐突感がありますが、要するに自律神経の中枢は脳幹にあるので、脳幹の機能低下、機能不全を改善できれば、自ずと自律神経の失調も治るという理論です。
本書を読んでみると脳神経外科に関するデルマトーム理論(:中枢神経と体の各部位の対応に関する理論のようです)と東洋医学の知見を組み合わせてあるものなので、試してみようかなという気にはさせてくれます(笑。

また自律神経とリンパ球の関係もなかなか興味深いものがありました。大雑把にいうとリンパ球の数が減ると高いストレス状態にあり交感神経優位の状態にあり、また逆の状態では副交感神経系優位になるというものです。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、最近の研究で、疲労度は口内のヘルペスウイルスの数に連動していることが明らかになりました。もちろんこれは厳密なものではありませんが大まかな度合いはわかります。このことからも、リンパ球の状態から体のコンディションをある程度推測できるという理屈は一定の説得力があるように思います。

長田医師はそもそも指先に刺激を与える無血刺絡療法を実践されていたのですが、末梢神経からの刺激が脳幹に近いほうが刺激が届く可能性は高いので、顔を揉むことでも効果があるはずだと考え、顔揉み療法を考案されたようです。

顔面の5箇所のポイントに、指の腹でマッサージを加えるのですが、図説でわかりやすく説明してあるので、気になる人は本書を参照してみてください。

いくつかのケースも掲載されているのですが、パーキンソンのひどい状態の人が自力で歩けるようになったりと、効果があったケースではかなりの改善がみられるようですし、改善したケースの数もかなり多いようです。他にも、黄斑変性症が治ったり、花粉症が改善、生理不順も良くなる等々、様々な症状に改善がみられるようですね。ただ長田医師は、顔もみだけでなく「養生」もすすめているので、こういった細かい部分での積み上げもあって改善しているのでしょう。
その実例の中でも、極めつけが長田医師ご自身の頭に毛が再び生えてきたという話です。実際の写真も掲載されていて、Before&Afterで実際に髪の毛が生えてきているのがわかります。フサフサまで回復したわけではありませんが、生えてきただけでも驚きです(笑。髪の毛の問題に悩んでいる人もいいかもしれません。

こういった健康法は、巷にあふれていますし、万人に効果があるようなものは稀です。しかしこの療法は、とりあえず本一冊の費用だけで、あとはやり方にしたがって揉むだけ。余計なコストはありませんし、やることで害もありません、そして実際なかなか気持ちいいのです。特に目の周りを揉む刺激は目の疲れがとれるので、ちょっと気分転換したいときなどに顔もみをしています。

ちょっとどこかの調子が悪い人も、難病で困っている人も、やって損をすることはないので顔をマッサージして気分を良くすると思って試してみるのもいいのではないでしょうか。

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