ホメオパシーとインフルエンザ

ホメオパシーでは、インフルエンザにかかった時、どう対応していくのか。

その答えは、基本的には単純です。
通常の急性症状と同じように、インフルエンザの症状に合うレメディーを使用すれば良いのです。

今回は、 インフルエンザに使われるレメディーではなく、ホメオパシーのなかでも賛否両論のHomeopathic Prophylaxis : ホメオパシー予防薬の話を少し書きたいと思います。
ホメオパシーの予防薬という言い方が果てして適切かわからないので、以降はプロフィラキシスと書かせて下さい。

このプロフィラキシスですが、一種類または複数のレメディーのコンビネーションからできるもので、定期的に取ることで免疫のような効果が生まれ、インフルエンザや風邪を引かずにすむというものです。
またマラリアなどの風土病をもとに作ったものもあり、行く地域に会わせてコンビネーションが作られていたりもします。

注意して頂きたいのですが、いずれにせよこれは予防接種の代替品になるようなものではないということです。
予防接種の有無は個人の判断だと思いますが、危険な風土病がある地域に赴かれるような方は、予防接種を必ず医師と相談なさって下さい。

私の勤めていたエインズワースでは、毎年その年のインフルエンザ用プロフィラキシスを大体10月頃には用意して販売をしていました。
イタリアやスペインなどでは、Oscillococcinum : オシロコサイナムをプロフィラキシスとして使用することもあるようです。

そもそも、ホメオパシーにおいてプロフィラキシスというのは可能なのでしょうか。
またそれはホメオパシーにおいてOKなものなのでしょうか。
残念ながらそれを裏付けるようなデータはないのですが、私の経験を踏まえて少し考察したいと思います。

1.プロフィラキシスの現状

いつ頃からこのプロフィラキシスのアイディアが生まれたのかは寡聞に知りませんが、ここ最近にぽっと生まれてきたアイディアではありません。

エインズワースにおけるプロフィラキシスの販売は、もう20年以上前からになると思います。
毎年販売を開始するとかなり量のオーダーがくるので、レメディーを製造するのにてんてこ舞いになった記憶があります。

当時からの顧客もいらっしゃいまして、これを取り始めてから10年以上、一度も風邪にはかかったことがないというお客様も少なからずいらっしゃいます。
ただ当然のことですが、そのお客様が非常に健康で単純に風邪を寄せ付けなかった可能性は否定できません。

2.ホメオパスとして

一度、同僚のホメオパスと話したこともあるのですが、これに肯定的か否定的かというのは約半々といったところでした。
ただし自分がプロフィラキシスを摂るかという質問には全会一致でNOでしたが・・・。

ホメオパスの人は、風邪ぐらい一年に一回ひいてもいいじゃないかと思っているような人が多いので、同僚も風邪にかかったらそれに応じてレメディーを摂れば良いし、別に予防する必要も感じないといった様子でした。
私もそのくちで、予防的にレメディーを摂るというのはどこか釈然としないものがあります。

また私見ですが、特にOscillococcinumはsuppression:抑圧として働いてるように思えたことがしばしばあります。
つまり適切なレメディーとして働いているのではなく、症状を抑圧しているだけに見えることが少なからずありました。

しかし効果がないと思っているかというと、そうでもありません。
毎年くるオーダーの量を眺めているだけでも、全く効果がなければこうも大量の注文はこないだろうと思いますし、アイディア自体は決して新しいものではなく、賛否はあるもののホメオパシーのなかではかなり浸透している考えです。

ただ、私は風邪に罹ってもいいやという考えをおいて、プロフィラキシスを積極的にとろうとはおもわない理由があります。

①その症状に対応したレメディーをとるべき

やはりホメオパシーの原則と照らし合わせても、症状がないときにレメディーを使用するのは不必要なことではないかという疑問は消えません。
インフルエンザでも、代表的なレメディーはあれどやはり個人個人の症状に鑑みてレメディーを選ぶことに代わりはなく、プロフィラキシスといえど同じレメディーを個人の違いを無視して使用することは少し短絡的な一面があると思います。

②プロフィラキシスでも、もっと症状をみてレメディーを使用するべき

①の延長線上になりますが、仮にプロフィラキシスとしてレメディーを使いたいときは、その年に流行っているインフルエンザの典型的な症状から判断したレメディーを使ったほうがより適切だと思います。
この方法だとより理屈に適っていますし、年ごとの微妙な変化にも対応できるのではないでしょうか。

3.プロフィラキシスは、毎年インフルエンザにかかってしまうような人に。

先に述べたように、原則としてプロフィラキシスは健康な人にそこまで必要なものだと思いません。
初期症状が出た時点で適切なレメディーを。
或いは周りの人に流行りだしたときなどに、症状などを伺ってそれに応じたものを選ぶ、予防的にレメディーを使用するのが最も効果的でだと考えます。

ただ、一つの例外は、毎年インフルエンザに罹っているような、ウイルスに対して生命力が弱体化している人の場合です。
この場合は、インフルエンザウイルスに対して脆弱という傾向がはっきりしているので、プロフィラキシスのレメディーが、適切にマッチしたレメディーとして働くと思います。

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