【ホメオパシー】インフルエンザワクチンとホメオパシー【FAQ】

先日、クライアントの方から、ホメオパシーにもインフルエンザの予防接種のようなものがあるらしいと耳にしたのだけれども本当でしょうか?と聞かれました。

そういう質問を受けた経緯ですが、その人は今年はインフルエンザの予防接種を受けたのですが、結局、インフルエンザにかかってしまったので、どうせかかるなら予防接種をしても意味は無いしと、どうしたものか悩んでいらっしゃいました。

これはホメオパスの中でも意見の別れる話なので、参考までに私の考えをまとめておきます。 まず予防接種的に使われるレメディーはあります。私がエインズワースに働いていた時も販売しており、かれこれ20年以上販売しているのではないでしょうか。冬になるたびに飲んでいるけれども、10年以上一度もインフルエンザにかかったことがないという方が何人も買いにいらっしゃるので、びっくりした記憶があります。またインフルエンザの流行り始めになるとかなりの量の注文が入っていたので、たくさんのかたにリピートして頂いていたのでしょう。

同僚のホメオパスたちと一度これについて話したことがあるのですが、意見は真っ二つとまで行かないまでも、この考え方に対して否定的な人も少なくありません。

そもそも根本的に、レメディーの用い方というのは、そこにある症状に対して、適応度の高いレメディーを見つけて使用するものです。まだ症状が出てもいないのに、それに対してレメディーを使うというのは、不必要なことだし原則に反すると考えるのが、否定派の主張ですね。存在しない病気に働きかけることはできないという考えです。

それに対して肯定派としては、まあ効いてるからいいじゃないかとか、そもそもワクチンのようなアイディアなのだから、似たような刺激を予めレメディーで与えることで、体のほうがインフルエンザに対応しやすくなるといったような考えです。

私としては、どちらの主張もわかるところもあるのですが、やや否定派に傾いています。しかし使うタイミングを見極めれば、予防的な使用方法にもある程度可能ではないかと思います。

まず、私としても「そこにない症状を働きかける」ということにはかなり疑問を感じます。ホメオパシーは原則として副作用がありませんが、私の経験的にも、また理論的にも必要のないレメディーを適当にとるのはよろしくないことです。 風邪の時などでも、引き始めだからといってアコナイトやファーラム・フォスをとるといったような短絡的なレメディーの使い方をしていると、逆に特徴のないまま風邪の症状が悪化して、どんなレメディーをだしたらいいのかわからず、こじれるようなケースも少なからず見て来ました。

風邪の初期と言えども、アコナイトに症状があまり一致しているようにみえないときは、しばらく様子を静観して、どういった症状がでてくるのかを待つ姿勢も大切です。当たり前のことですが、どんな状況でも、判断の根拠のない当てずっぽうは可能な限り避けるべきです。 こういった観点から、冬になったら定期的に、インフルエンザにかからないためにレメディーをとり続けるのには、私の意見としてはあまり賛成できません。

先程も述べたように「ないものをなんとかする」ことはできないと考えています。 しかし、もし予防的にそのレメディーを使うとしたら以下の状況が適していると思います。

1.インフルエンザのかかりはじめ

インフルエンザのかかりはじめのタイミング、つまり普段よりなんだか調子がおかしくて風邪のような感じもするが、ニュースでインフルエンザの流行り始めといったことも聞くので、もしかしたら・・・・といった時です。 これは、先ほどのアコナイトの話にもあるように、あまり症状がないうちにレメディーを飲むというのは理想的ではないのですが、インフルエンザにかかったときの辛さを考えると試してみても良いかもしれません。

2.周りでインフルエンザが流行り始めた時

例えば、学校の同級生や職場の同僚のうち何人かがインフルエンザで休み始めた時などは、そのタイミングですでにインフルエンザのウイルスには接触しているけれども、免疫によって病気として発現するほどの状態まで行かない所で抑えられているわけです。 この場合は、1の考えを更にすすめて、その「兆し」の段階で症状を扱うという考え方で、インフルエンザが収まるまで定期的にレメディーをとっても良いかと思います。

と以上の2パターンを想定してみましたが、私としては野口晴哉さんの「風邪の効用」にも書いてあるとおり、たまに風邪を引いて熱を出すことで体がデトックスするといったような面もあるので、あまり神経質にならずに、その時々で症状にあったレメディーを使用するのが一番良いのではないかと思います。

もし風邪やインフルエンザにかからないようにしたいと考えているのでしたら、

1.睡眠

2.運動

3.食事

この三点に気をつけ、プラスアルファで、エキナセアやアストラーガスなどのハーブをとり続けることで、免疫を堅固な状態に保つのが一番です。 どんなにレメディーをとったとしても、そもそも体に力がなければ、どうしようもありません。仮に病に臥せったとしても、もともと頑健であれば、回復するのもそれほど手間取りません。 風邪を引く引かないというのは、自分の健康のバロメーターだと考えて、もし引いてしまったなら、自分は調子が悪かったのだし、そこで一休みしようぐらいのゆったりした気持ちで過ごしてもらうのが良いと思います。