捻挫は安静にしていれば、、、、、治らない!
普通は湿布でも貼っておいて安静にしていれば治るだろ程度に考えられている捻挫ですが、実はケースによってはかなりの曲者。
捻挫をしたけれど、数日で痛みが治ったので放っておいておいたらなんと30年ぐらい後に爆発。
番組で紹介されていた一は、手術の上で半年ぐらい入院するはめになったそうです。
危険な足首のみつけかた
慶應の先生が、健脚自慢の人たちの足首をスタッフに紛れてウォッチするという実験だったのですが、わざわざ富士山まで行けない人たちのために江戸時代につくられた千駄ヶ谷富士というミニ富士山に、大量登山しててかなりシュールで笑える光景。
しかし物陰からコッソリと厳しい目つきで眺める慶應の先生。コッソリ感がまた笑える。
これに続いてムカデ競争やら足つぼシートみたいなのを5M歩かされたりとか真面目にやってんのかって感じの実験が続いてました・・・。結局、判別方法は靴底の磨り減り方だったんですけど、この実験意味あったのか・・・?
その判別方法は
1.左右の靴底の削れ方の違いをみる
左右の靴底の削れ方に差があると、軟骨がすり減ってしまう危険性が高い歩き方をしているそうです。
側圧のかかり方を見ていると、危険な方の足首は重心に偏りがあるようです。特に外側に向かって重心が寄っている傾向があります。
人と猿の足の違い
足圧をみていると、危険足首の人と猿には非常に似通った傾向が見られます。それはどちらも重心が不安定ということなのですが、猿はそもそも気に登るために非常に足首の関節が柔軟にできています。それに対して人は、二足歩行を支えるために前距腓靭帯という新しい靭帯を進化の末に手に入れました。
危険足首の人は、この前距腓靭帯が捻挫によって断裂してしまっています。それによる不安定さを足の他の筋肉によって支えているのですが、加齢によって筋力が衰えてくると、うまく支えることができなくなり危険足首がついに爆発してしまうことになるのです。
ガッテンガッテンガッテン
最初の2,3日は動かさないというのは正解なんですが、その後も実に2週間もなるべく動かさない時期をとります。
この間にコラーゲンが増えていくことになります。
そしてさらに4週間かけてトレーニングをしていくことで綺麗に治すことができるそうです。
そのトレーニングとしては
1.親指にゴムをかけて、手前に手で引っ張りながら親指を向こうに動かすという動きを繰り返す。
2.足指全体にしっかりと重心をのせてカカト上げをする。この時に、親指の付け根部分に50円玉などの、ちょっと厚みがあるものをおいてやると腓骨筋群に負荷がかかりやすくなるので、トレーニングの成果をあげやすい。ただ別にムリに高く上げる必要はない。目安は朝夕20回ずつ。
内側が上がる(O脚的な状況になる)のは絶対にダメだそうです。
2番は手軽にできていいと思いますけど、1番はちょっと・・・・、動き自体は簡単ですけど、こんなに長いゴムひもどこに売ってるのか想像もつかない・・・。
まあこのどちらかをやることで(どう考えても2番しかありえないと思いますが、奇跡的に家にゴムひもがある人は1番も可能)、腓骨筋群が鍛えられます。
それによって、前距腓靭帯にも力を加える事で、コラーゲンから強い靭帯が形成されていくことになるし、また腓骨筋群による足首の支える力も良くなるというわけです。
番組内で、ハイヒールを履いてて捻挫したひとが、カカト上げで鍛えることで前距腓靭帯が復活!どころか前よりも倍近く太くなっていました。ここでも思いましたけど、やっぱカカト上げですよね。ゴムひもメソッドを紹介する意味がわからない(笑)
どんな人がトレーニングをする必要があるのか?
この前距腓靭帯が損傷をしているというのは、捻挫をしたら誰もがなるわけではなくて、軽度な人はほっておいても勝手に治るわけです。
ただ捻挫をしてから調子が変だとか、癖になっていて何度もなってしまったりするような人は、しばらく運動を控えて安静期間をもうけたのちにカカト上げで1ヶ月ほどトレーニングすることで再生しますし、捻挫の再発予防にもなるみたいですね。
というかとりあえず捻挫をしたら今後のことを考えるとより強く再生させるためにカカト上げを一ヶ月ほどゴリゴリこなしたほうがいいかもしれません。
痛みが激しい人は、損傷の程度を見極めるのも大事らしいので、面倒臭がらずにクリニックにかかって欲しいそうです。
私は登山をやっているので、登山中の足首の安定性を増すためにも、このトレーニングはいいかなと思いました。捻挫はしないんですけど、たまに足首がコキっとなりかかる時があるんですよね。ああいう風になるってことは、ちょっと前距腓靭帯が弱ってるのかな?
とりあえず次回の登山まで頑張って鍛えてみようと思います。