どうやらビタミンEは大気汚染から肺を守ってくれる効果があるらしい【サプリメント】

P6150251.jpg

大気汚染とビタミンEの関係

ロンドンのキングス・カレッジとノッティンガム大学の共同研究によって、大気汚染と体内におけるビタミンE濃度の関連が明らかになったようです。これまでも様々な研究で、いくつかのビタミンが大気汚染から肺機能を守るにあたって重要な役割を果たしているのではないかとわかってきてはいたのですが、この研究によってまたそれが一歩確実なものとなったと言えそうです。

実は大気汚染が肺に悪影響を及ぼすであろうことは、なにも別に医療関係者でなくても当たり前のことだし、実際リンクが有ることは間違いないだろうと言えるのですが、どういうメカニズムなのかは実は明らかになってはいません。

今回の研究では、PM10からPM2.5の濃度が高いエリアに住んでいる人約500人を対象にして、血液中の代謝物質によって肺機能と大気汚染の関連を調べたところ、血中のビタミンEの濃度と大気汚染には明確な関連があることが判明しました。

実はこの被験者たちの人たちは、ロンドンの中心部に住んでいる人たちだったのですが、確かに私が住んでいるときも、地下鉄に乗ると空気が汚すぎて鼻水が真っ黒になったりしたので、もうPM2.5とかで騒いでる日本とは違うレベルで大気汚染がひどかったのかもしれません。元祖スモッグの国ですし(今は昔に比べれば、大分努力していると思うのですが・・・)

閑話休題、大気汚染と関連があるとみられるビタミンは他にビタミンCがあったのですが、一番強いリンクがみられたのはビタミンEだったそうです。これはおそらく大気汚染の粒状物質による酸化作用をビタミンEが受け持ってくれている。つまり一般的に言うビタミンEの抗酸化作用が肺機能を守っていると考えられます。したがって、ビタミンEの血中濃度が高い状態に保つことは、大気汚染にたいしてある程度の効力があると考えても良さそうですが、実際、サプリメントをとることでどこまで効力があるかどうかは未知数ということでした。まあ確かに体内の化学反応は複雑なので、ビタミンEを経口摂取したとしても効果があるほど血中濃度があがるかはわかりません。

しかし、サプリメントは過剰な服用をしなければ体に害をなすようなものではないので、PM2.5や黄砂の影響などがひどい地域では、特に肺の強くない人、子どもや老人などは、適度な量の服用を続けるというのは決して悪く無い話だと思います。それに大気汚染にかぎらず肺機能が低下している人、たとえば喘息の人でも、血中のビタミンE濃度が低い傾向がみられるそうなので、発作が頻発するような人は一定期間試してみるのもいいかもしれません。

最近はこのジャンルで次々と研究がなされているそうですし、これからもビタミンと大気汚染に関して作用機序などの解明をすすめていくそうなので、ビタミン剤で大気汚染対策ができる日も遠くないかもしれません。