The myth of Dendermonde : デンダーモンデの伝説

ベルギーを数日間旅してきました。
ブリュッセルはもちろん美しい都だったのですが、特に地方都市とそこにまだ残り香を漂わせている伝統が特に印象に残る国でした。

2日ほど郊外にあるデンダーモンデという街に住む友人の家に泊めていただいて、ローカルなベルギーの話 を楽しく聞かせてもらったのですが、その町には中世から受け継がれている伝説がありまして、少し面白い話なので紹介したいと思います。

こ の「”ロス・ベイアード”と四人の騎士」の話は、中世から伝わるものです。
そしてこの物語の舞台は神聖ローマ帝国の時代までさかのぼります。

こ のデンダーモンデにはアイモンという領主がいました。
領主としての世継ぎを得るために、彼はカレル王に許可をもらい、姉妹のアイと結婚し4人の子 供をもうけました。

それぞれが、騎士としての位を授かり、騎士の常として馬を授かったのですが、その中のひとり、レイノウトは非常な丈夫 で、何頭かの馬を試したものの、一頭たりとも彼の力に見合う馬はいませんでした。
しかし、騎士たる者は必ず馬をもたなければいけません。

そ こでアイモンは、ある要塞にレイノウトを連れていきました。
そこには、ロス・ベイアードという力強く凶暴な怪馬が閉じ込められていたのですが、死 闘の結果、レイノウトはロス・ベイアードを従えます。

カレル王には王子がいたのですが、レイノウトがロス・ ベイアードを手にしたことに嫉妬した王子は、レイノウトに首をかけてチェスを挑み負けてしまい、一振りで首を落とされてしまいます。

王子の復讐に駆り立てられたカレル王は、旅に出た4人の騎士に多くの暗殺者を差し向けてきますが、4人の騎士とロス・ベイアードは常 に敵を退け、長い旅の末、デンダーモンデ居城に無事に帰ってきました。

しかし彼らを待ち受け ていたのは、悲しみに泣き暮れる母アイと、父アイモンが囚われの身となりカレル王に幽閉されているという事実でした。
アイは息子たちも近い将来同 じ運命が待ち受けていると悟り、カレル王に許しを請います。

結果として、アイモンは開放されることになったのですが、交換条件としてロス・ベイアードを要求され、息子としては断れるはずもなく馬を差し出すことになりました。
ロス・ベイ アードは、カレル王の元へ送られた後に、重い石臼を首に巻き付けて川に沈められるのですが、そのたびにロス・ベイアードはレイノウトの元へ泳いで帰ってき ます。
1度、2度とそれを見たあと、3度目には、レイノウトはその様子を見るに忍びなくなり目を逸らしてしまいます。
それを見たロス・ベ イアードは、生きる目的を失ったかのように、泳ぐ気力を失い沈んでいったそうです。

この伝説は今でも語り継がれており、デ ンダーモンデの街では10年に一回、5月の31日に町中を上げてフェスティバルが催されます。
ロス・ベイアードを模した巨大な木製の馬に、4人の 騎士が乗るのですが、その条件が非常に厳しいのです。

条件1 両親はデンダーモンデ出身でなければならない。

条 件2 4人の息子はデンダーモンデで生まれ育っていなければならない。

条件3 必ず4人息子で、他に一人でも娘や息子がいてはならない。

こ の条件を全てクリアした家庭の子供のみが、この木馬に乗ることを許され、選ばれることは大変な名誉とされています。
厳しい条件を設けて、10人に 一度の周期で続けていることにも驚きですが、以前は25年に一度のペースだったそうなので、10年でもずいぶん短縮されたそうです。

ベル ギーの人は、郷土愛が強く、自分の住んでいる土地を愛し、そこにある伝統を非常に誇りに思っています。
我々日本人の多くが失ってしまった心 を、彼らはまだまだ大切にして生きているようで感慨深かったです。

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