ホメオパシーの実践にあたって

ホメオパシーでは土台となる根本的な理念や哲学は共通してますが、実践レベルですと各々のホメオパスによっ て施術の方法論、レメディーの選び方、使用方法(回数や強さなど)などの部分で異なることも少なくありません。人によってはホメオパシーの捉え方自体も大 分違っていたりします。

そこで私がどのような考えを元にホメオパシーを行っているのかを説明したいと思います。

ホメオパシーは、歴史の中で積み上げられてきた膨大な知識と経験から成り立つひとつの医術体系です。急性症状から慢性症状まで、肉体的な問題から精神的な問題まで幅広く対応できる数少ない療法の一つだと思います。

そして、エナジーメディスンというだけあり、ホメオパシーには古代から受け継がれてきたスピリチュアルな思想や哲学の流れを汲んでいる一面もあります。

しかし、私は自分の実践において、あえてホメオパシーのスピリチュアルな面には触れずに、純粋に病を癒すツールとしての面に重きを置いています。

一番の理由は、ホメオパシーがより普遍的な多くの人に受け入れられるものになって欲しいからです。

ひとえにスピリチュアリティーといっても様々なものがありますが、いずれにせよ一つのものの考え方であり思想なので、やはり万人が受け入れられるというものではありません。

私は、多くの人が同意できるホメオパシーを実践したいと考えているので、それには極力合理的であることが大切だと思っています。

合理的であるということは、理屈がきちんとしているということです。

当たり前のことですが、理屈が通っていればホメオパシーを受け入れるのは容易になるのではないかと思います。

私は、ホメオパシーが私たちにとってより日常的で多くの人の生活に溶け込むものになることを願っているので、自分の実践においてスピリチュアリティーや思想的な部分を横に置いて、如何に病を癒すかということに焦点をおこうと思っています。

現在、英国エインズワース社という王室御用達のホメオパシックファーマシーに勤務しております。様々な経歴を持った同僚がいますが、以前の職が薬剤師で あったり、精神科医であったりと、やはり一つの医術としてのホメオパシーを勉強し、病気を癒すものとして実践している人ばかりです。

やはり如何に病を癒すかということが、私にとってホメオパシーの根幹であり、ホメオパシーの哲学や思想、魂を癒すといった観念的な部分よりも、実際に病に 向き合いっていく方法論やレメディーの用法の勉強に熱心ですし、現実的に手応えを感じられる変化、つまり肉体的、精神的な問題に、速やかで穏やかな癒しを 起こすことを第一義に考えています。

また、ホメオパシーには様々な流派のようなものがやはり存在しますし、国によっても特色があったりします。
その中で、やはり始祖であるハーネマンの影響が色濃く残っている英国のホメオパシーの伝統に、私も強く影響を受けています。
ホメオパシーは進化を続けているので、次々と新しい方法論やレメディーが生まれては消えていっています。その中で、やはりホメオパシーの根幹に基づいた伝統的なホメオパシーを実践したいと考えています。

ホメオパシーにおいてこれが正しい実践というものは存在しません。
一人一人のホメオパスが自身の個性に基づいた実践をすることが非常に大事であり、「類は友を呼ぶ」と言いますが、ホメオパスの個性に引き寄せられた人がそ のホメオパスによって癒されるというのは、根本原則である「Like cure Likes」の体現そのものだと私は思います。